【女賢者と遊ぼう♪】

作り始めたのは、まだペットルームのプログラムが配布されて間も無い頃でした。
動物とコミュニケーションをとるこのゲームを見つけて、「動物を人間に置き換えたら恋愛シミュレーションが出来るじゃん!?」と思い、一番好きな賢者ちゃんのゲームを作る事を決意。
改造サポートを行っているサイトさんを見たら、もう既に人間キャラの画像を使われていて、「やはり自分以外にも同じ事を考えている人がいた」とニンマリしました。

この「女賢者と遊ぼう♪」、改造サポートを行っているサイト「ことねっつ」さんの協力が無ければ、ここまで改造出来ませんでした。
なにしろ、それまでCGIの改造というのは1度も経験した事が無かったので。
本当にとても親切なサポートで感謝しています。m(_ _)m

配布されているプログラムでの待ち時間の初期設定は、1時間。
でも、それだとちょっと長いので15分にしました。
15分でも長いと言えますが、サーパー負荷の問題もあるので、これより短くするのはやめておきました。
遊ばれなくなったデータが自然に消滅するようにしてあるのも、サーバー負荷を軽くするためです。

他のサイトさんのペットルームには、「全体ランキング」というものが大抵あります。
でも、僕は管理の負担を減らしたかったので、全体ランキングは使いませんでした。
「たとえ変な名前で登録する人がいても、登録した名前は登録した人のパソコンにしか表示されない」、これはとても楽チンです♪
そういう理由で全体ランキングは最初から使わない事にしたんですけど、その代わりに自分の順位だけを表示させるという事は、しばらくやってました。
今やっていない理由は、後から遊び出した人はどう頑張っても1位にはなれないし、クリアしたのにランキングが低いとクリアした喜びまで低くなってしまうからです。
好感度の順位を消した事により、他のプレイヤーとの競争ではなく完全に自分と賢者ちゃんだけの物語になり、独占しているという感覚が高くなったと思いますv

作り始めの頃は、共同チャットみたいに色々なサイトさんとの共同設置も考えてました。
でも、結局作るのは自分一人だし、一度共同にしたら簡単には「やっぱりやめた」に出来ないので、共同設置はやめておく事にしました。

賢者ちゃんのポーズは自分で考えた物もあれば、色々な漫画を参考にした物もあります。
例えば「お散歩をする」を選んで喜んだ時の画像は、「厄災仔寵(やくさいこちょう)」の4巻101ページ。
混乱おわびイベントで「許してあげない」を選んだ時の画像は、「1+2=パラダイス」の5巻181ページ。
訪れた時の様子の1つ(ファイル名で言うとh_23)は、「いけない!ルナ先生」の1巻93ページ。
って、3冊ともエロ漫画ですか・・・。(ぽっ)
セリフの場合は、実際に僕の彼女が言ったセリフが含まれています。
例えば・・・いえ、やめときます。言うと後で怒られてしまうので・・・。(ビクビク)

イベントを作る時は、色々な事に気をつけて作りました。
■1つ目。選択肢は最大4つ、分岐も最大4つまでにした。
もし、友達を呼ぶ約束イベントで、4人の友達の誰か1人を呼んだ後に4つの選択肢があったら、4×4=16で、ゲームスタートからクリアまで計16回も遊ばないと全部見れない事になります。
なので、2人×2つの選択肢で分岐4つにしました。
パルプンテイベントで選択肢が多いのは例外。
イベントが何度もやり直しになるので、すぐに次の選択肢を楽しむ事が出来ます。

■2つ目。序盤はなるべく連続で発生するようにした。
イベントの多いゲームだというのを遊ぶ人に印象付け、もっともっと遊びたいと思って欲しかったんです。
序盤のイベントで、「戦闘に突入 → 戦闘に突入 → 銭湯に突入」と似たような選択肢が続くのは、もちろんギャグです。

■3つ目。バリエーション豊富にインパクトの強い物にした。
終わった後に、これはとんでもないゲームだったと思われるような、そんな物を作りたかったんです。
なので、ゴキブリを素手で持ったり、親の目の前でキスをしたり、ヒロインが死んだり(やりすぎ?(^^;)、そういうイベントを作りました。

■4つ目。注意深く観察した人だけが気付く物を作った。
パルプンテイベントのインパスには、「ラッキーナンバーは4・9・14、稲妻も吉」と書かれていますが、これは「左上からのジグザグで4・9・14番目が先に進める選択肢」という事です。
その他にも、宝箱イベントに大混乱イベントの発生の仕方が書いてあったり、偽のお散歩イベントの画面にうっすらと文字が浮かんでいて、マウスでドラッグするとその文字がはっきり表示されたり、蘇生イベントの「女の子の名前を叫ぶ」には皇室の人達の名前が出たり、外出中に部屋をよく調べると見つかる健康診断の記録用紙には、さりげなく賢者ちゃんのスリーサイズが書かれていたりします。

混乱の確率の事をちょっと書いておきます。
混乱1の発生確率は4%、混乱2の発生確率も4%。

文章が長くなってきたので、そろそろエンディングの話へ。
最後は本当に夢オチで終わらせるという事も考えてました。
「そう。全ては夢だったのです。でも、これから先、あなたにとっての賢者ちゃんが現実の世界で本当に現れる事でしょう」、という感じで。
でも、それだとやっぱり納得いかないだろうし、クリアした後もそのまま遊べるようにしたかったので、結婚式だけが夢だったという事にしました。

ボツにした幻の第2のエンディングもあります。
それは、行動回数30回以内でクリアすると主人公が賢者ちゃんを襲ってしまい、出来ちゃった結婚のエンディングになるというものです。
普通はそんなに早くクリアするなんて無理ですが、クリア特典を使えば可能です。
つまり、これは1回クリアしてから見れるイベント。
でも、ちょっと18禁の要素があるので、残念ながらボツにしました。
セリフは、「ちょっ!? ちょっと○○さん!? 何するの? キャーッ!」、こんな感じv
でも、今思えば全体的にもうちょっと過激にしても良かったと思います。
お風呂で背中を流してもらうという混乱おわびイベントも考えてました。

作り始めてから約11ヶ月後に完成したこのゲーム、途中でPS版のドラクエ4が発売されたので、そのプレイと攻略データのコーナー(今はもう公開していない)を作る為に、2ヶ月ぐらい作成が中断したりもしました。
なので、実質的には9ヶ月ぐらいで作った事になります。
作るのは本当に大変だったけど、このゲームの作成を境にアクセス数はグングン増え、その後、ミニゲームもドンドン増えました。
「女賢者と遊ぼう♪」は、ドラクエ・ウェーブの未来を変えたゲームになりました。